その他の遺跡


	*Edo Walk*

その他の遺跡 |江戸の歴史 | Info

その他の遺跡（東京にある遺跡）

茂呂遺跡

石神井川沿いに位置する1万7千年前ともいわれる旧石器時代の石器が発見された遺跡です。

昭和26年、中学生により旧石器時代の石器が発見され、南関東で初めて旧石器時代の遺物が存在することが証明されました。この石器は「茂呂型ナイフ形石器」と呼ばれています。

この地域に深い関連のある豊島氏はもとは秩父氏から別れたと考えられており、その支族に茂呂氏があり、埼玉県毛呂山町と関連すると考えられますが、この板橋の茂呂という地名とも関連するのでしょうか？

栗原遺跡

栗原遺跡は旧石器時代から平安時代まで続いた住居遺跡だそうです。奈良時代の竪穴式住居が復元されていますが、荒れた感じとなっています。遺跡がある城北公園は石神井川と田柄川にはさまれた台地の上にあり、快適さ、安全性などを考えても良い住居地域と考えられ、長い間の住居遺跡が複合して存在しているのも分かる気がします。奈良時代の歴史を見ると華やかですが、この地域の庶民の生活はかけはなれたものであったことが分かります。茂呂遺跡からすぐ近くです。

大森貝塚

縄文時代後晩期の貝塚。

アメリカの動物学者エドワード･S･モースが1877に列車から発見して発掘を行ったことで知られています。この発掘は日本の考古学の発祥と言われています。

縄文時代後期の遺跡。国の史跡に指定されていて、貝殻の他に土器、土偶、土板、石斧、石鏃、人骨片、鹿やクジラの骨など多様で、これらはすべて東京大学に保存されています。

貝塚からはスズキ、クロダイ、マアジ、サバ、ヒガンフグ、ウナギ、トビエイ、ウミガメなどの海の生物、ニホンジカ、イノシシ、アナグマ、タヌキ、ニホンザル、イヌなどの陸の生物、ガン、カモなどの鳥の骨が出土しています。

この貝塚から見つかった貝にはアサリ、アカニシ、バイガイ、ハマグリ、イタボガキ、サルボウガイなど沢山の種類が見つかっています。

貝塚は日本中で2500カ所発見されているそうです。その4分の1が東京湾に残されていて中でも千葉県は世界で一番貝塚が多いそうです。

現在は大森貝塚遺跡公園として整備され、公園の中に貝類が表出する地層が見られるように掘削され、展示されています。桜の季節に出かけましたが、公園には桜が多く、花見にはとてもいいところです。公園の一番奥はJRの線路に面しており、モースが電車の車窓から遺跡を発見した話が思い出されます。

	.